Japan

過去の記録を入力するには

eBird Japanは2021年11月に始まりましたが、それ以前の野鳥観察記録もeBirdに投稿して記録に残すことができます。例えば旅行先でバードウォッチングをした時の記録や、これまでに見た鳥のリストなど、eBirdを始める前の過去の記録も投稿できます。

eBirdのデータは、科学研究に活用されるため、正確な日時と位置情報が必要です。過去の記録の場合も、日時と場所がわかっていれば、通常のチェックリストと同様に投稿できます。

日時・場所のいずれかが不明確の場合は、チェックリスト作成の際に「ライフリスト(これまでに見た鳥のリスト)作成用」とコメントを入れて投稿することで、個人的な記録として、ライフリストに残すことができます。この場合、投稿データは、個人的な記録として、マイeBirdのライフリストに加わりますが、eBirdの公開データには含まれません。

過去の記録 登録パターン
1.正確な日時と場所の記録がある場合 通常の観察記録と同様にデータを登録する
(eBirdの公開データに入る)
2.正確な場所はわかるが、日時がわからない場合
3.正確な日付はわかるが、大まかな場所しかわからない場合
4.日付も場所もばらばらな観察記録を、ライフリストに統合したい場合
個人のライフリストとして登録できる
※今までに見た鳥のリストを個人的に管理したい人向け
(eBirdの公開データには入らない)
5.日付も場所もわからない場合(鳥のリストのみ) 登録できない

詳しくは、以下をご覧ください。

過去の記録を投稿するには

  • 過去の記録の投稿は、スマートフォン用のアプリからは行うことができません。必ず、ウェブサイトの「投稿する」から行なってください。
  • eBirdでは、観察記録はすべて、場所(1か所)と日付(1日)に対応している必要があります。過去の記録も、日付と場所ごとに整理しておくと便利です。

1.正確な日時と場所の記録がある場合

過去の記録が、eBirdのチェックリストと同じように整理されている場合(特定の日1日につき、特定の場所1カ所での記録となっている時)、ウェブサイトの「投稿する」から他のチェックリストと同じように、場所を入力してください。

「観察日時」に日付を入力した後、「観察の種類」の入力では、バードウォッチングが主目的であった場合は「過去の」を、そうでない場合は「偶発的」を選択して、その後の項目を入力してください。

2.正確な場所はわかるが、日時がわからない場合

よく行く公園や、バードサンクチュアリ、あるいは自宅の庭など、明確な場所での、過去の観察記録を投稿するときは、以下の手順で、チェックリストのコメント欄に「ライフリスト作成用」と入れて、投稿してください。この場合、投稿データは、個人的な記録として、ライフリストに加わりますが、eBirdの公開データには含まれません。

ウェブサイトの「投稿する」から始めます。

1.場所ごとにチェックリストを分けて入力する。
既存のホットスポットを使用するか、バードウォッチングをした場所を示すピンをできるだけ正確に配置してください。

2.【重要】各チェックリストの日付は1900年1月1日とする(※)。時刻は入力しない。

3.観察の種類では「偶発的」を選択する。

4.コメント欄に「ライフリスト作成用」と入れる。

※正確な日付がわからない場合、1900年1月1日としてください。これにより、チェックリストが公開データから除外されます。

※ライフリスト作成用のチェックリストは、eBirdのレビューは省略されますが、フラグが付いた種にはコメントの入力を求められます。「ライフリスト作成用チェックリスト」とコメントを入れて進めてください。

3.正確な日付はわかるが、大まかな場所しかわからない場合

バードソンのように、同じ日に、さまざまな場所でバードウォッチングしたようなときは、以下の手順で、チェックリストのコメント欄に「ライフリスト作成用」と入れて、投稿してください。この場合、投稿データは、個人的な記録として、ライフリストに加わりますが、eBirdの公開データには含まれません。

ウェブサイトの「投稿する」から始めます。

1.場所は、特定の場所ではなく「市町村、都道府県、国全体を選択する」を選ぶ。
その日の観察結果がすべて含まれる、最小の地域を選択してください。例えば、1つの県内の複数の都市で野鳥観察を行なった場合は、都道府県(State/Province)の欄に都道府県名(アルファベット)を入力してください。

2.日付ごとにチェックリストを分けて入力する。
複数の日にまたがるチェックリストは作成しないでください。

3.「観察の種類」では、バードウォッチングが主目的であった場合は「過去の」を、そうでない場合は「偶発的」を選択する。

4.バードウォッチングを開始した正確な時間がわかっている場合のみ、時間を入力する。

5.コメント欄に「ライフリスト作成用」と入れる。

6.「識別できた鳥の完全なチェックリストを提出していますか?」という質問には、その日に確認した全ての種がリストに入っている時のみ「はい」と答える。

4.日付も場所もばらばらな観察記録を、ライフリストに統合したい場合

これまでに見た鳥がリストになっており、種名リストとその種を観察した日付・場所の記録がある場合、同一国内であれば(※)、チェックリストを1つだけ作成し、コメント欄に「ライフリスト作成用」と入れて投稿することで、まとめてライフリストに追加することができます。この場合、投稿データは、個人的な記録として、ライフリストに加わりますが、eBirdの公開データには含まれません。

※注意:観察データを投稿できる地域は、国単位が最大となります。そのため、ライフリストに記録を残すには、国ごとに少なくとも1つのチェックリストを入力する必要があります。1つのチェックリストに、複数の国の観察結果を含めないでください。

ウェブサイトの「投稿する」から始めます。

1.国ごとに1つのチェックリストを作成する。

2.チェックリストごとに「市町村、都道府県、国全体を選択する」を選ぶ。
あなたの観察結果がすべて含まれる、最小の地域を選択してください。例えば、1つの県内の複数の都市で野鳥観察を行なった場合、県名を入力してください。複数の都道府県を横断した場合は、国名だけ入力してください。選択できる地域は、最大でも国単位です。

3.【重要】各チェックリストの日付は1900年1月1日とする(※)。時刻は入力しない。

4.観察の種類では「偶発的」を選択する。

5.コメント欄に「ライフリスト作成用」と入れる。

※正確な日付がわからない場合、1900年1月1日としてください。これにより、チェックリストが公開データから除外されます。

※ライフリスト作成用のチェックリストは、eBirdのレビューは省略されますが、フラグが付いた種にはコメントの入力を求められます。「ライフリスト作成用チェックリスト」とコメントを入れて進めてください。

(画像をクリックで拡大)

5.日付も場所もわからない場合(鳥のリストのみ)

残念ながら、場所の情報がない場合は、eBirdチェックリストを投稿することはできません。最低限その鳥を見た国の情報があれば、4と同じ方法で投稿できます。

過去の記録を「ライフリスト作成用」として投稿するときの、よくある質問

Q.鳥の個体数は必要ですか?
A.個体数のカウント記録は必要ありません。個体数の欄には、数字の代わりに「X」を入れてください。

Q.これまでに見た鳥の記録は、一度に入力しなければいけませんか?
A.入力する種数が多く、リストが長い場合、「保存」をクリックしてください。後日チェックリストに戻り「チェックリスト・ツール」ボタン>「種を編集する」から入力を続けてください。

Q.eBirdの公開データには含まれないのに、なぜフラグがついた種があるのですか?
A.コメント欄に「ライフリスト作成用」と入れて投稿する場合でも、自動フラグ付けシステムにより、データ入力時に珍しい鳥の詳細コメントを追加するよう求められることがあります。ただし、これらの観察結果は個人的な記録なので、eBirdのレビューを受けることはありません。フラグがついた種には「ライフリスト作成用チェックリスト」とコメントを入れて、進めてください。

※「ライフリスト作成用」と入れて投稿したチェックリストには、以下のメッセージが表示されます。


*過去のデータの入力方法の詳細(英文)Enter your pre-eBird life list