Japan

eBirdのデータで作る地図

eBirdの日本語サイト「eBird Japan」をオープンしてもうすぐ2年となり、参加者も5千人を超えました。投稿いただいたデータの活用方法を試す目的で、日本野鳥の会では、「2021年12月~2022年2月」と「2022年12月~2023年2月」の2越冬期のデータから、鳥類の全国的な分布図を作成しました。

eBirdのデータからできあがった地図で、どのくらい実際の状況を知ることができるのかをチェックするために、今年の2月に日本野鳥の会とバードリサーチで発行した「全国鳥類越冬分布調査報告 2016-2022年」と同じ手法で地図を作成して並べてみました。

たった2年分のデータですが、種によって同じ傾向を見て取れるもの、データ不足と言わざるを得ないものなどがありますが、5年ごとのデータで同じ作業をすれば越冬状況の経年的な比較ができる手応えを感じました。越冬期の分布変化は温暖化の影響を反映することも考えられますので、こうしたデータの活用を行っていきたいと思います。

今回使ったデータは、eBirdのユーザーであれば誰でもダウンロードして使えるものですので、お住まいの地域などの地図を作ることも可能です。

eBirdとそのデータの活用について、何かご不明な点などありましたら、ebirdjapan@wbsj.orgまでお問い合わせください。