Japan

キャンペーン「愛鳥週間!身近な鳥を観察してeBirdに投稿しよう」結果報告

5月10~16日の愛鳥週間にキャンペーン「愛鳥週間!身近な鳥を観察してeBirdに投稿しよう」を実施しました。期間中、好きな時にバードウォッチングをして、その結果をeBirdに投稿いただくもので、全国から360名の参加があり、1900件のチェックリストが投稿されました。アプリ「Merlin野鳥識別」に投稿された方も含めると、参加者数は529名にのぼりました。

都道府県ごとのチェックリストの投稿数は、昨年と同じく東京都が367件で最も多く、次いで北海道、沖縄県、千葉県、神奈川県の順になりました(表1)。全国で確認された種は合計280種(※)で、昨年の233種を上回りました。都道府県別では北海道が140種で最も多く、続いて東京都が128種、石川県97種の順となりました(表2)。石川県は、探鳥スポットの舳倉島からの観察情報が多く投稿されたため、種数上位に入ったと考えられます。

記録の多かった種ベスト10は、上位から順にスズメ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメと身近な野鳥が中心でしたが(表3)、キビタキやオオヨシキリといった夏鳥や、キアシシギ、キョウジョシギ、チュウシャクシギのような渡りの途中で立ち寄るシギ・チドリ類、キャンペーンの観察対象種となったカワセミも、100件以上報告されました。

※種数はeBirdで使用されている分類による

表1.都道府県別チェックリスト投稿数ベスト10
都道府県 チェックリスト数
1 東京都 367
2 北海道 209
3 沖縄県 148
4 千葉県 125
5 神奈川県 124
6 山形県 84
7 長野県 79
8 愛知県 75
9 茨城県 64
10 兵庫県 60
表2.都道府県別観察種数ベスト10
都道府県 種数
1 北海道 140
2 東京都 128
3 石川県 97
4 神奈川県 94
5 新潟県 93
6 長野県 88
7 愛知県 86
8 千葉県 84
9 三重県 80
10 兵庫県 78
表3.記録が多かった種
都道府県 チェックリスト数
1 スズメ 848
2 ヒヨドリ 802
3 ハシブトガラス 757
4 シジュウカラ 660
5 ツバメ 655
6 キジバト 603
7 ムクドリ 593
8 カルガモ 534
9 ハシボソガラス 532
10 アオサギ 499

入賞者について

期間中に投稿された方のうち、観察対象種の身近な野鳥5種(スズメ、シジュウカラ、ヒヨドリ、アオサギ、カワセミ)をすべて見た方10人に「サントリー特別賞(賞品:サントリーホールディングス株式会社提供の育林材の時計)」、7日間毎日チェックリストを投稿した方10人に「日本野鳥の会賞(賞品:日本野鳥の会オリジナルグッズ・アホウドリの水筒)」をさしあげます。どちらも該当者多数のため、入賞者は抽選とさせていただきます。お名前の匿名表示を希望されている方もいらっしゃるため、入賞者の発表は行なわず、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

サントリー特別賞の育林材の時計。ミズナラ材に、薮内正幸氏のカワセミのイラストが入った、温かみのあるデザイン。

eBird Japanの利用者は5,000人を超え、投稿数も伸びています。引き続き、日々のバードウォッチングで観察した鳥をeBirdにお寄せください。

また、さえずりを聞いたり、ヒナにエサを運ぶ様子を観察した時などに記録する「繁殖コード」も、可能な範囲で記録してみてください。

※繁殖コードの詳細はこちら

次回キャンペーンは11月のバードウォッチングウィーク(2023年11月1~7日)を予定しています。